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北沢栄
『神保町と大正デモクラシー』

ザ・メッセージ社■本体1000円+税


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『神保町と大正デモクラシー』に寄せられた反響の一部をご紹介します。




*読者の反響
  • 「賀川先生のことが書かれているのではないか、という予感がして、先ず、8:民本主義、9:労働運動から読みはじめました。そこに賀川先生のことが触れられていて、一気に読ませていただきました。(中略)従来の賀川先生の伝記では知りえなかった先生の一面を知ることが出きました。(中略)著作に登場する人物に傍線を引きながら、著作で展開されている歴史の背景を学ぶことが出きました。
    ところで、私どもは社会福祉事業に携わっているものですが、現在賀川先生の仕事は、関西では神戸のスラムから始まった事業が、社会福祉法人イエス団として今も関西一円で事業を展開しています。 関東地区では、関東大震災の救援活動を機に、本所の地でセツルメント事業が展開され、戦災時に全て焼失しましたが、現在は、一般財団法人本所賀川記念館、社会福祉法人雲柱社、学校法人雲柱社松沢幼稚園、公益財団法人雲柱社松沢資料館、中ノ郷信用組合、中野総合病院、いくつかのキリスト教会、等々が先生の意志を継承するために活動を続けています。 さらに、賀川豊彦先生の生活協同組合への貢献が見なおされ、それらと資料館との協働も深まっています。 賀川先生が目指した「相愛互助社会」の建設は、SDGsの運動とつながって、改めて取りあげられています。私たちも社会福祉の分野で共に力を尽くしていきたいと願っています。
    末尾に「歴史は繰り返す」と述べられていましたが… 日ごろ子どもたちと関わることが多い者として、彼らに歴史を繰り返してはならないことを、様々な形で伝えていきたいと考えています」(男性、東京都)

  • 「今回読みながら特に印象深かったのは、晩年の芥川龍之介の“ぼんやりした不安”です。身体の衰弱が激しい文豪が「“ツァイトガイスト”は時代の巨大な精神的潮流だから、そこから超然と悠々と生きるのは当然難しい。大河の中にあって、押し流されずに、自力で遠い岸まで泳ぎ切るようなものだからね」それに続く一連の発言も心が打たれます。そして最後に“ヤーヴォール”。「君は今では完全に僕の理解者だ。ぼんやりした不安の完璧な理解者だ」(男性70代、町田市)

  • 「神保町は5代遡っても立派な本屋さんがあったことが判りました。大正の一時、モダンな神田をモボ・モガが闊歩し、芥川龍之介が洒落たカフェや料理店で原稿の構想を醸成していたのですね。町はインテリや学生で賑やかに海外に影響を受けて口角に泡の民主化討論の様子が想像できます。(中略)
    私も神田と聞くだけで親しみをおぼえる一人です。神保町では、もしかして私も周恩来の靴跡を踏んでいたかもしれません。昭和35年ごろ都電の走る神保町・須田町が思い出されます懐かしいです。須田町が都電の始発・終着の起点でした」(男性80代、埼玉県)


  • 「小説仕立てなので面白く一気に読了しました。周恩来、芥川龍之介、賀川豊彦。なじみはあるが当然会ったことがない偉人たちが懐かしい神保町を舞台に生々と描かれています。明治と昭和に挟まれて影が薄い大正という時代が魅力的に浮き上がってきました。(中略)
    芥川ではないが小生も今の時代に「ぼんやりした不安」を感じています。キーワードは「中国」か。帝国主義列強に食い物にされ、屈辱に苦しんだ大国がめざめ、経済力を持った今、世界をどうするか。米中対決、そのはざ間の日本の運命やいかに。北沢栄氏にご教示を願いたいと思っています」(男性80代、川崎市)

  • 「近代、現代歴史を学校教育から取り除かれた団塊世代の我々には、司馬遼太郎の「竜馬が行く」「坂の上の雲」からの知識がほぼその時代の大半で、大正、昭和はすっぽりとまではいかなくても、相当抜けてます。 それだけに、新しい発見に嬉しく、楽しく、読み終えたときは有り難く、感謝です。読んでて、大正デモクラシーの自由の風も久しぶりに感じたし、そこから高橋是清(当時蔵相)殺害の2.26事件までのツァイトガイストの流れも感じました」(男性70代、東京都)

  • 「只今完読。(中略)店の名前や通りの名前に、昔日を思い出した。(中略)じつに大正時代は、まさに疾風怒濤の時代だったのだな。(表紙にある)さぼうるの親父、どうしているのだろうね。「失楽園」にちらっと出たのが自慢だったけど。なぜ(神保町には)中国料理店があんなに多いのかと昔思ったことがあるけど、中国人留学生の宿が出発点なのだね。(中略)中島みゆきの「地上の星」を口ずさみながら読みました」(男性70代、千葉県)

  • 「それにしても本は良いね。SNSだ、Skypeだ、Zoomだというけれど、私はやっぱり活字だな。・・・神保町は私にとって、懐かしいところ。学生時代によく行ったものだ。すずらん通りの東京堂(中略)みんなそこでじっくり見てから買った。前衛思想、詩、絵画、そして欧州関連。よくぞ神保町を書いてくれた」(男性80代、茨城県)

  • 「大正時代にはあまり関心がなかったのですが、まるでセピア色の活動寫眞でも観ているようで一気に読み終えました。登場人物も登場する須田町の贔屓の店も実相的で単なる知識の骨に肉付けされました。日記をベースにここまで薫り豊かな表現で小説化された北沢さんはなかなかの方ですね。映像化したら面白いかも・・・」(男性60代、東京都)

  • 「一気に読みました。・・・当時の世情が活写されており、とても面白い。・・・世界は大転換します。日本政治も脱皮が問われています。出版のタイミングが抜群です」(男性70代、茅ケ崎市)

  • 「神保町の歴史と文化がよく分かった。大正デモクラシーの発信基地だったことも。働いていて(飲食業)誇りに思った」(男性20代、神保町)

  • 「パンデミックの中で(著書にある)「ぼんやりした不安」に、ともすれば陥りそうになります。令和と大正の似た点は「ぼんやりした不安」かもしれません」(男性60代、八王子市)

  • 「神田・神保町のあたりを懐かしく思い出しながら読みました。当時の学生街、食いもの屋、本屋の様子、よくわかります。ありがとう思い出深い街」(男性70代、三島市)

  • 「力作を感謝申し上げます。時代と登場人物についての調査は大変だったろうと思いながら、楽しく読ませていただきました。大正デモクラシー期の文人、活動家が眩しいほど輝いています」(男性50代、東京都)

  • 「学生時代には神保町の本屋さんによく行ったもの。いつも型にはまらない、若々しい町です。ここから大正デモクラシーや大正ロマンが生まれたのも、理解できました」(女性40代、神奈川県)

  • 「これが完全な創作で、「曽祖父の日記」に相当する資料もないということだと、たいしたもので、大いに感服しました」(男性70代、鎌倉市)

  • 「“大正デモクラシー”が昭和に入り、軍部に翻弄され、ついに戦争への突き進みました。今の我が国に近似した世相があるように見えます」(男性60代、川崎市)

  • 「初恋の人とお茶を飲んだのは神保町のカフェ。私にとって青春の思い出が詰まった町です。今思うだけで、アドレナリンが出てきます!」(女性30代、東京都)

  • 「よかった。大正デモクラシーの時代の生き生きとした様子がよく分かった。今とは違う。心を打たれた」(女性50代、東京都)

  • 「コロナで落ち込んでいる今日、大正はもっと知って勇気を貰いたい時代ですね。でも大正も末となると芥川龍之介の言う『ぼんやりした不安』が世相に表れ、今と似てきます」(男性60代、東京都)




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